不動産売却をすることになったら、やはり気になるのは金額ですよね。
不動産会社と媒介(仲介)契約を結ぶ前に「査定」を依頼しますが、査定の方法には大きく分けて2種類あります。
この記事では、2つの査定方法について、それぞれの違いや特徴、メリットや注意点についてご紹介します。
不動産売却の前に知っておきたい「机上査定」と「訪問査定」の違い
＜机上査定って？メリットやデメリットも＞
まず「机上査定」は、実際に現場を見にいくわけではなく、書類やデータを元にして不動産価格を算出する方法です。
具体的には、固定資産税や公示地価などの公的価格や、近隣の類似物件の取引相場をもとに算出します。
簡易査定とも呼ばれ、すぐに査定額を出せるのが利点で、早ければその日中から3日ほどで査定額が出されます。
取引の事例などが元になっている机上査定も妥当性はありますが、現場ごとの実際の状況は加味されてないので、あくまで概算ととらえたほうがよいでしょう。
＜訪問査定って？メリットやデメリットも＞
一方、「訪問査定」は、机上査定で根拠とする情報をふまえ、さらに実際の現場に不動産会社の担当者がおもむき、調査をしてから算出する方法の事をいいます。
建物の劣化状況、室内の状態だけでなく、日当たりから周辺環境に至るまで細やかにチェックされます。
具体的には、戸建てや土地なら敷地と道路の位置関係など、マンションであれば共用部分や眺望なども調査の対象です。
査定結果が出るのに1週間から10日ほどかかりますが、売却したい物件ごとの詳細な事情が反映された訪問査定は高い精度となっております。
不動産売却するなら訪問査定がおすすめ？それぞれのメリットとデメリット
ご紹介している2つの査定方法には、それぞれメリットがあります。
机上査定では、不動産会社の担当者と顔を会わせることなく、「短期間で依頼できる」というメリットがありますが、実際の売却価格とは相違がある場合があります。
精度の高い訪問査定は信頼性があるだけでなく、査定のときに、担当者へ売却に関して直接質問をすることができます。
訪問査定に関して気を付けたい点としては、査定当日までにできるだけ入念に準備しておくことです。
部屋の片付け、登記簿謄本や公図などの必要書類の準備、設備の修繕なども事前におこなっておくとよいでしょう。
時間や手間がデメリットと感じられるかもしれませんが、査定は価格とともに「納得できる根拠」が大切なので、詳細を調査したうえで算出される訪問査定はやはり安心ですね。
まとめ
直接担当者と会って質問や確認もできる訪問査定は、価格の正確性のみではなく、安心感も魅力ですよね。
ぜひ適切な査定方法によって、納得のいく売却を実現してみてください。
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