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兵庫県西宮市にある「西宮神社」の歴史について!見どころや祭典もご紹介

カテゴリ:西宮市

兵庫県西宮市にある「西宮神社」の歴史について!見どころや祭典もご紹介

兵庫県西宮市でお住まいをお探しの方なら、周辺の神社仏閣も気になるのではないでしょうか。
西宮市には福の神のえびす様をおまつりする神社の総本社としても有名な西宮神社があります。
この記事では、御祭神や御由緒を始めとする神社の歴史や見どころ、全国的にも有名な祭典も併せてご紹介するので、西宮神社の魅力に触れてみてください。

西宮市にある「西宮神社」の歴史と概要

西宮市にある「西宮神社」の歴史と概要

西宮神社の歴史として御祭神や御由緒、神社の起源とされる伝説をご紹介します。
西宮神社の開門時間やアクセスもご紹介するので、参拝する際の参考にしてください。

御祭神と御由緒

西宮神社は、えびす様をおまつりする神社の総本社です。
えびす様は古くから福の神として崇敬されている神であり、ご存じの方も多いでしょう。
御祭神は、えびす大神(蛭児大神)、天照大御神、大国主大神、須佐之男大神です。
天照大御神と蛭児大神、須佐之男大神の三神は、日本書紀によれば、御兄弟の神とされています。
大国主大神は、式内社の大国主西神社が西宮であるという由緒があったため、明治時代に新たにまつられたと考えられています。
御由緒によれば、大阪湾の沖に出現した御神像を漁師がおまつりしていたところ、御神託があり、西宮の地に遷しておまつりしたのが起源です。
具体的な年代を示す記録はありませんが、平安時代後期にはえびすの名前が文献に見られます。
そのあと、西宮は宿場町としても栄え、西宮のえびす大神は漁業の神としてだけでなく、商売繁盛の神としてもまつられるようになりました。

御鎮座伝説

御鎮座伝説は西宮神社の起源とされる伝説で、海から出現した御神像にまつわる話です。
昔、鳴尾に住んでいた漁師が網にかかった御神像を引き上げたものの、最初は御神像であることに気づかずに海に戻しました。
そのあと、魚が獲れなかったため、現在の神戸の和田岬あたりまで移動し、網を入れたところ再び御神像を引き上げた漁師は、これはただごとではないと考え、大切に持ち帰ります。
自宅で御神像をおまつりしていた漁師は、ある日、夢の中で御神像から御神託を受けました。
御神像は自らを蛭児の神と名乗り、ここより西方の良い宮地に遷し、宮居を建ててまつってほしいとの内容でした。
蛭児の神とは、伊邪那岐・伊邪那美の大神の御子で、葦の船に乗せられ海に流されたとされる神です。
この蛭児の神が海から出現し、西宮のえびす大神として人々の信仰を集めるようになったと伝えられています。
●所在地:兵庫県西宮市社家町1-17
●開門時間:5時~19時(4月~8月)、5時~18時30分(9月・3月)、5時~18時(10月~2月)
●アクセス方法:阪神電車本線「西宮駅」より徒歩5分、JR神戸線「さくら夙川駅」より徒歩10分、JR神戸線「西宮駅」より徒歩15分
●駐車場:あり

西宮市にある「西宮神社」の見どころ

西宮市にある「西宮神社」の見どころ

西宮神社には、三連春日造の珍しい構造の国宝に指定されている本殿や、兵庫県指定の天然記念物のえびすの森などの見どころがたくさんあります。

重要文化財指定の表大門

西宮神社を参拝する際に最初に目にするのは、通称赤門と呼ばれる表大門です。
桃山建築の遺構を残しており、赤門と呼ばれるように鮮やかな朱色に塗られています。
表大門の左右に連なる大練塀とともに、国の重要文化財に指定されている建造物です。
天文3年(1534年)の火災で境内の建物が焼失し、部分的に修復が施されていたものの、完全な状態ではありませんでした。
豊臣秀頼公の奉献によって、慶長9年(1604年)から数年かけて、表大門や本殿・拝殿などが元の状態に戻されたといわれています。
表大門をくぐると目の前に松林が広がり、現在の境内が中世では浜辺付近にあり、かつては廣田神社の浜南宮であった様子がしのばれます。

全長247mの大練塀

大練塀は、堅牢な構造を持ち、全長247メートルの土塀で、国の重要文化財に指定されています。
最初に建てられた年代を記した文献は残されていませんが、昭和25年におこなわれた大修理の際に、築土のなかから宋銭3枚と元銭1枚が発見されました。
そのため、宋銭や元銭が流通していた年代から、室町時代に建造されたと推定されています。
名古屋市にある熱田神宮の信長塀と、京都市にある三十三間堂の太閤塀と合わせて、日本三大練塀と呼ばれています。

四柱の神様をおまつりする三殿

西宮神社の本殿は、三連春日造という珍しい構造の屋根が特徴です。
拝殿に上ると、正面に三殿を拝むことができます。
本殿は三殿に分かれており、右の第一殿には蛭児大神を、中央の第二殿には天照大御神と大国主大神を、左の第三殿には須佐之男大神をおまつりしています。
四代将軍家綱公が寄進した国宝の本殿は、戦時中の空襲によって失われました。
そのあと修復が施され、桧皮葺から銅板葺に変更された以外は、ほぼ元の姿に復興されています。
修復から年月が経ち、現在では銅板葺の屋根も古色を帯びています。
天然記念物に指定されているえびすの杜を背景に佇む本殿の佇まいから、神社の歴史を感じることができるでしょう。

西宮市にある「西宮神社」の主な祭典

西宮市にある「西宮神社」の主な祭典

西宮神社で年間を通じておこなわれるさまざまな祭典のなかから、代表的なものをご紹介します。
全国的に有名なお祭りもあるので、機会があればぜひ訪れてみてください。

西宮まつり

毎年9月22日に、西宮神社でもっとも重要な祭典である例祭がおこなわれます。
例祭前日の21日には宵宮祭が、例祭後の23日には渡御祭がおこなわれ、これらを合わせた3日間の祭典が西宮まつりです。
宵宮祭では、境内の西広場で奉納演芸会が開催され、氏子青年会が地車を引いて街を練り歩きます。
22日の午前中に例祭が厳粛に執りおこなわれたあと、午後からは約300人のお稚児さんによる稚児行列や、地元の子どもたちが作った約40基の子供みこしが街中を彩ります。
最終日におこなわれる渡御祭は、西宮神社の起源とされる御鎮座伝説に由来する祭典です。
陸渡御ではみこし行列が市内を巡行し、海上渡御では船団が西宮港内を巡航します。

宮水まつり

宮水まつりは、平成元年から西宮市内の日本酒製造会社が共同で始めた祭典です。
宮水に感謝するとともに、灘・西宮の銘酒を知ってもらうために開催されました。
宮水は全国名水百選にも選ばれるほどの、酒造りに適した水です。
祭典では、巫女姿の宮水娘が井戸から宮水を汲み出し、神前にお供えします。
祭典のあとには、雅楽の演奏とともに、宮司やえびす様に扮した酒造会社の人々、宮水娘、時代装束をまとった酒造会社の社員たちが市内を巡行をします。
西宮神社に到着後、本殿で「えべっさんの酒・醸造祈願祭」を執りおこない、これから始まる酒造りの無事と出来栄えを祈願しましょう。

正月の祭典

元日の歳旦祭、2日の奉射事始祭、3日の元始祭では、正月に新しい一年の安泰と発展を願ってさまざまな祭典がおこなわれます。
奉射事始祭では、開運招福・商売繁盛を願って、えびす様に弓術を奉納し、悪霊を払うとされる鏑矢が放たれます。
西宮神社の祭典のなかでも、1月9日から3日間開催される十日えびすは、阪神間における最大の祭典として有名です。
10日午前4時には十日えびす大祭が斎行され、その後の午前6時に表大門が開かれ、恒例の「開門神事福男選び」がおこなわれます。

まとめ

兵庫県西宮市にある西宮神社は、福の神と崇敬されるえびす様をおまつりする神社の総本社です。
赤門と呼ばれる表大門や、日本三大練塀の1つである大練塀など、歴史的価値のある見どころがたくさんあります。
阪神間で最大とされる十日えびすや、時代行列が街を練り歩く西宮まつりや宮水まつりなどの祭典でも有名です。


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