西宮市にある「兵庫医科大学病院」について！概要や特徴をご紹介

転居先を決める際に、近くに病院がある点を重視する方は少なくないでしょう。
体調を崩したときに、すぐに通える距離に病院があると安心して生活できるため、気になるエリアに病院があるか前もって調べておくのは大切です。
そこで今回は、西宮市に住まいを検討中の方に向けて、兵庫医科大学病院の概要や特徴、さらに診療科についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてください。

西宮市の兵庫医科大学病院の概要

兵庫県西宮市にある兵庫医科大学病院は1972年4月に開設されてから現在まで、阪神地区における基幹病院として医療を提供しています。
最新の機器と医療施設を備えており、高度な治療にあたっている医学教育機関です。
そんな兵庫医科大学病院について、各概要をご紹介しましょう。

〇基本方針に関する概要

兵庫医科大学病院の基本方針は、人権の尊重と患者の立場に立った医療の提供、人間性豊かな医療人の育成、高度かつ先進的な医療・医学研究の推進です。
さらに、地域医療機関との円滑な連携、健康増進活動を通じた保険・福祉の推進を掲げています。
安全で質の高い医療の提供と地域社会への貢献、優れた医療人の育成を理念としている病院です。

沿革に関する概要

兵庫医科大学病院の沿革は、1971年11月に認可を受け、1972年4月に一般病床342床、結核病床38床、精神病床88床の規模で開設されました。
そのあと、一般病床の増設、救命救急センターの開設、NICUの設置がおこなわれ、さらに結石センター、内視鏡センター、地域医療・総合相談センターなどが設置されます。
2007年11月には兵庫医科大学がんセンターを設置し、地域がん診療連携拠点病院として指定を受け、2020年4月には地域がん診療連携拠点病院・高度型に指定されました。
また、研究室や病歴資料室、卒後臨床研修センターの設置など、医学研究の場としても進化を続けています。
兵庫医科大学病院の受付時間は、月曜から金曜および第3土曜の8：30～11：00であり、午後の受付は予約者のみです。
休診日は第3土曜を除く土曜、日曜、成人の日・敬老の日を除く祝日、12月29日から1月3日です。
診療科によって外来受付の電話番号が異なるため、予約の際には公式サイトで電話番号をご確認ください。
●所在地：兵庫県西宮市武庫川町1-1
●営業時間：8時30分～11時
●休診日：第3を除く土曜・日曜・祝日・年末年始
●アクセス方法：阪神電鉄「武庫川駅」西出口より徒歩約5分
●駐車場：あり

西宮市の兵庫医科大学病院の特徴

西宮市にある兵庫医科大学病院は高度医療の提供と開発をおこなっている特定機能病院として、さまざまな特徴を持ち合わせています。
また、診療とあわせて医療従事者を育てるための教育や研究もおこなっている点が大きな特徴のひとつです。
ここからは兵庫医科大学病院の注目すべき特徴について、ご紹介しましょう。

急性医療総合センター

兵庫医科大学病院の急性医療総合センターでは、救命救急センター、集中医療センター、手術センター、IVRセンターなどが一つの建物に集約されています。
急性期医療の中核となる施設が揃い、既存の医療機能との接続によってより効率的な対応を実現しています。
また、災害拠点病院に指定されており、地震や洪水などの災害時にも機能を維持できる建物となっているのが特徴です。
建物には免震構造が採用されており、大きな地震の際には揺れを3分の1から5分の1に抑えることが可能で、ダメージも受けにくい構造です。
さらに、機械室が最上階に設置されているため、洪水時にも機能が停止する心配がありません。
また、急性医療総合センターの建物は天井が高く設計されており、大型の最新機器の設置が可能です。
全面がガラス張りのため、明るくモダンで特徴的な外観も魅力です。

チーム医療体制の充実

兵庫医科大学病院では、チーム医療体制に取り組んでいる点も特徴です。
チーム医療とは、医療専門スタッフがそれぞれの専門性を活かして高い知識と技術を提供し、患者さんとともに目的や情報を共有し、患者さんに適した医療を提供することです。
同院では、もともと栄養サポートチームが実践されており、現在では医師や看護師をはじめとする多岐にわたる分野の専門職がチーム医療に取り組んでいます。
チーム医療の導入により、入院や退院の手続きがスムーズにおこなえるようになり、患者さんの負担を軽減することができます。

先進医療による高度な治療

兵庫医科大学病院は、厚生労働大臣より特定機能病院に指定されており、人員、設備、研究体制をはじめとする要件を満たしている点が特徴です。
大学病院の役割の一つとして、新しい医療技術が先進医療として認められるための研究や治験の実施があります。
同院では、将来的な医療を見据え、研究体制や設備、機器を整え、医療の進歩に貢献しています。
また、同院の高度な医療には医師だけでなく、看護師、薬剤師、臨床検査技師、作業療法士、理学療法士、事務職員など、院内すべてのスタッフが関わっている点も特徴です。

西宮市の兵庫医科大学病院の診療科

西宮市にある兵庫医科大学病院は、県内最大規模の病院として日々多くの患者さんの受け入れと治療をおこなっています。
多くの診療科がある病院ですが建物のつくりにも工夫が凝らされており、センターと病棟の間を渡り廊下で繋ぎ患者さんの負担が小さいよう配置されています。
ここでは、兵庫医科大学病院のなかでも特筆すべき3つの診療科についてご紹介しましょう。

産婦人科

同院の産婦人科は、産科学、婦人科学、生殖医学、内分泌学の4つの分野に分かれており、各分野の専門医が丁寧で優しい診療を心掛けています。
そのため、妊娠の診断や妊婦健診、婦人科系疾患、不妊症や不育症、年齢によるホルモン異常などに対して、専門的な診療を提供しています。
また、婦人科腫瘍部門では、婦人科系のがんの専門医である診療部長が最先端の手術や治療をおこなっているのも特徴です。

循環器内科

兵庫医科大学病院の循環器内科は、心血管病関連の広範な疾患について経験豊富な専門医が治療をおこなう診療科です。
虚血、心不全、不整脈の3つのグループに分かれており、それぞれのグループが緊密に連携し合って専門的な治療をおこなっています。
また、心電図、トレッドミル運動負荷検査、心臓超音波検査、冠動脈CT、心臓MRIなどのさまざまな検査設備を用いて診断が可能です。
さらに、同院は24時間体制を整えており、急性心筋梗塞などの緊急疾患に対して、時間を問わず真夜中でも緊急冠動脈造影や治療をおこなうことができます。

アレルギー・リウマチ内科

アレルギー・リウマチ内科は、アレルギー疾患とリウマチや膠原病などの全身疾患に専門的に対応する診療科です。
日本リウマチ学会や日本アレルギー学会などの専門医や指導医が多く在籍しており、早期に的確な診断をおこなう点が特徴です。
科学的根拠に基づき早期診断をおこない、患者さん一人ひとりに合った最適な治療を提供しています。
関節リウマチ、難治性膠原病、シェーグレン症候群、多発性筋炎など、さまざまな症状に対して高度な専門医療による治療をおこなっています。

まとめ

西宮市にある兵庫医科大学病院は、基幹病院として阪神地区で医療を提供しています。
最新機器と設備を備え高度な治療と医療人の育成をおこなっており、特定機能病院に指定されている病院です。
同院では多岐にわたる診療科においてそれぞれチーム医療体制が敷かれ、患者さんひとりひとりに合った専門的な治療を提供しています。