阪神電気鉄道(大阪市)が、阪神甲子園球場の南側(第一甲子園住宅跡地)に商業施設を新設し、甲子園球場とデッキ接続する計画が持ちあがっています。
すぐ近くには年間1000万人を集客する「ららぽーと甲子園」があり、甲子園球場周辺の活性化に向けて動きだしました。
今回は、甲子園球場周辺の活性化をめざす「ボールパーク化」についてまとめています。
ボールパーク化は商業施設と甲子園が一体化したプロジェクト
甲子園球場の南側には西宮市所有の空き地があり、ここに3階建ての商業施設を建設する計画が動きはじめています。
新商業施設には憩いの空間となるカフェ、甲子園の歴史を展示する甲子園歴史館、多目的ホールには各種スクールを呼びこみ、さらに小さなお子さんが遊べるキッズ体験コーナーも設置予定。
これら新商業施設は甲子園とデッキ接続され、甲子園球場から新商業施設へ簡単に移動できる設計となっています。
新商業施設のすぐ隣には年間1,000万人もの集客力を誇るららぽーと甲子園があり、甲子園球場から新商業施設、ららぽーと甲子園へと回遊できる新しい動線がうまれ、これを「甲子園ボールパーク化」計画として提案。
年間400万人の集客力を持つ甲子園球場と新商業施設、巨大ショッピングセンターがひとつの動線になれば話題性から多くの集客が見込め、さらに阪神甲子園駅、駅前広間まで続く動線からも多くの観客や顧客が流れ込んできます。
新商業施設は2021年春オープンの予定で建設計画が進んでおり、まだはっきりとはしていないものの新商業施設から、ららぽーと甲子園へのデッキ接続も検討中。
甲子園球場から新商業施設、ららぽーと甲子園がデッキ接続されると、さらに利便性が向上するため、より多くの顧客を誘導することができます。
ボールパーク化の狙いとは?甲子園エリアのブランディングにあり
甲子園球場を中心としたボールパーク化の、真の狙いはどこにあるのでしょうか?
多くの観客や顧客を甲子園やその周辺施設に集めるのはもちろん、甲子園周辺に広がる山や海、川、住宅地といった環境を「日常に役立つスポーツやレジャーを取り入れた健康的なライフスタイル」を送るための情報発信の場としてブランディングする、「甲子園スタイル発信エリア」が最終的な目的となっています。
甲子園浜は阪神間でも数少ない自然浜で、美しい景色が見どころです。
美しい甲子園浜や六甲山・甲山、武庫川など、豊かな自然と良好な住宅地を背景にして、甲子園スタイルがどこまで発信できるのか、今後の開発が期待されています。
まとめ
甲子園球場南側に建設中の新商業施設は、カフェや甲子園に関するライブラリー、多目的ホール、甲子園歴史館、キッズ体験コーナー、物販店舗など、甲子園ファンなら誰もが訪れたい施設。
新商業施設を中心にして、甲子園球場や阪神甲子園駅、駅前広場、ららぽーと甲子園がひとつの動線としてつながる開発が「ボールパーク化」計画です。
新商業施設は2021年春完成予定となっており、地元の活性化や利便性の向上、集客の手段として大いに期待されています。