相続財産の中に不動産がある場合、その相続方法のひとつとして不動産売却をしてそれによって得た資金を相続人が相続するという「換価分割」がありますが、この換価分割によって起こるトラブルなどもあります。
この記事では、不動産売却にまつわる相続・換価分割で起こりがちなトラブルの事例紹介やトラブルを防止するための対策法などを説明しますので、不動産相続が起こりそうな人はぜひ参考にしてください。
不動産売却にまつわる相続で起こりがちなトラブルの事例
相続する不動産を売却して相続人でその売却金を分配する換価分割は、不動産売却で得たお金を相続人全員が現金で受け取ることができるため公平性が高く、本来であれば不動産相続の方法の中でもトラブルが起こりにくい相続方法といえます。
しかし、そんな公平性の高い換価分割であっても、以下のようなトラブル事例が起こる可能性があります。
●不動産売却にかかる諸費用を差し引く形になるため、相続財産がある程度目減りしてしまうということは避けられず、それに異を唱える相続人が出る
●被相続人と同居していた相続人と、その他の相続人とでは譲渡所得税の税額が異なるため、そこに不公平感を感じる人もいる
もちろん、不動産相続において換価分割以外の相続方法をとればもっとトラブルが発生するリスクは高いです。
しかし、公平性がもっとも高いとされる換価分割であっても「誰もが必ず納得できる万能の相続方法というだけではない」という点は理解しておきましょう。
不動産売却にまつわる相続トラブルを避けるための防止策とは
相続財産となった不動産を売却して相続人全員で分配する換価分割は公平性の高い相続方法ではあるものの、相続財産の目減りや相続人の立場による税金負担額の差などが発生するため、多少のトラブル発生リスクはあります。
そうしたトラブルを避けるための防止策としては、以下のようなものが挙げられます。
●換価分割で相続財産が目減りするデメリット以上に、他の相続方法でのデメリットが大きいことを説明して理解を得る(代償分割は代償金を支払う相続人の現金負担が大きい、共有分割ではせっかく相続した不動産の利用や売却も自分だけでは自由にできない、など)
●譲渡所得税の差額に納得できない相続人がいる場合は、その差額分を加味して調整する形で相続財産を分けることを提案する
換価分割に異を唱える相続人の心情に配慮しつつも、基本的には換価分割が一番公平で全員が損をしにくい相続方法であるということを理解してもらい、それでも埋められない差は柔軟に調整するというのが、トラブルを防止するポイントです。
どうしても話がまとまらない場合は弁護士などの専門家を入れて話を進めましょう。
まとめ
不動産相続において、相続不動産を売却して相続人全員で売却金を分配する換価分割は公平性が高くトラブルが起こりにくい相続方法ですが、それでも全員が必ず納得してくれるわけではありません。
トラブルになりそうだと感じたらここで紹介したトラブル回避策を試してみて、相続人だけでどうしても話がまとまらないようなら弁護士などのプロに間に入ってもらいましょう。
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