「不動産売却をすると戻ってくるお金」というのがいくつかあります。
今回は、不動産売却をすると戻ってくるお金とはどんなお金なのか、戻ってくるお金のだいたいの目安とはどのくらいなのかについて解説したうえで、戻ってこないお金についても解説します。
不動産売却で戻ってくるお金とはどんなお金?どのくらい戻る?
不動産売却をして戻ってくるお金とは、以下の3種類です。
●1.火災保険料(金額目安…数万円~数十万円):住宅ローンを組む際に長期で一括支払いしている火災保険料があれば、不動産売却によって火災保険も途中解約となるため、火災保険会社に請求すれば残りの期間分におうじた金額が解約返戻金として戻ってくる
●2.住宅ローン保証料(金額目安…数万円):住宅ローンを組む際は保証会社に支払う住宅ローン保証料が必要となるケースがほとんどなので、これも不動産売却で中途解約した場合は、銀行側に保証料の返金を依頼すれば残りの期間分に応じた保証料が戻ってくる
●3.所得税や住民税(金額目安は譲渡損失額によって大きく異なる):不動産売却において「購入時よりかなり安い金額でしか売れなかった」など、売却損(譲渡損失)が出た場合、確定申告をして所得税や住民税を軽減することが可能、ただし物件やローンなどに関していくつかの条件を満たしている必要がある
3の税金については、戻ってくるというよりも負担が軽減できるという考え方のほうが正しいですが、基本的には「マイホーム売却で損をしたら確定申告による税負担軽減である程度取り戻せる可能性がある」という感じで認識しておいてもらえればOKです。
税負担軽減のための細かい条件などについては、税務署や不動産業者に問い合わせてみるといいでしょう。
不動産売却でお金は戻ってくるばかりではない!戻ってこないものもある
不動産売却で戻ってくるお金というのは意外とあるものだと思われたかもしれませんが、戻ってきそうに思えて戻ってこないお金というものも存在します。
それが、マンションの修繕積立金と管理費です。
「管理費は毎月マンションを管理してもらっているから戻ってこないのは理解できるけれど、マンション修繕はまだ全然やっていないから修繕積立金は使っていないはず、だから返してもらえるだろう」と考える人も少なくありませんが、修繕積立金はたとえ現時点では使っていなくても、マンションの管理規約上「管理組合の財産」という扱いになるため、戻ってくることはないのです。
もちろん管理費も管理組合の財産ですので、こちらも「管理といってもたいしたことをしていないから使っていない分を返してほしい」と主張することはできません。
まとめ
今回は不動産売却において戻ってくるお金と戻ってこないお金について解説しました。
戻ってくるお金の中でも、火災保険料は火災保険会社に請求することが必要ですし、売却損が出て税金の軽減措置を受けるには確定申告が必要になるなど「自分から動かなければ戻ってこない」というものには注意しましょう。
また、マンションの管理費や修繕積立金は戻ってこないお金として諦めることも大切です。
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